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【日本酒×フレンチ】造り手が語る日本酒と料理のペアリング

『DAISHINSYU with GOSENJAKU』

7月1日、今回で4回目となる 大信州酒造様とのイベント「DAISHINSYU with GOSENJAKU」が催されました。
大信州の日本酒と小浜料理長のフレンチとのペアリングをお楽しみいたいただくイベントです。

大信州酒造様からは森本醸造長と製造課の小松氏のおふたりを迎え、
直に、造り手としての熱のこもった思いをお話いただきました。

大変盛り上がった会の終了後、まだまだ話し足りないおふたりに、
アフタートークとして、大信州というお酒について、そして食事とのペアリングについて…
大信州のお酒を飲みながら、たっぷりお話伺いました。

今回残念ながら来られなかったお客様にもお届けします。ぜひご覧ください。

 

大信州というお酒

大信州 鮎のテリーヌと手いっぱい「匠天竜の鮎とキュウリのテリーヌ」× 「手いっぱい 金紋錦」

 

大信州のお酒の特徴について教えてください。

小松氏  純米吟醸にこだわったお酒です。
60%で吟醸酒、50%で大吟醸酒という「お米をどれだけ削ったか」という意味ではありません。
「吟味して醸造する」という意味で純米吟醸を大切にしています。あえてボトルにも、精米歩合は表示していません。
日本酒というのは、精米歩合によって値段がきまってしまうようになっているんです。
それは造り手からすると、悔しい。消費者は精米歩合によって味を想像します。
そういうのを取っ払って、精米歩合、大吟醸とかではなくて、大信州のお酒として「このお酒はこういうもの」として楽しんでほしい。

 

日本酒のペアリング

大信州 醸造長とシェフ大信州森本醸造長と小松氏、五千尺ホテル上高地小浜料理長

 

日本酒の造り手として、日本酒のペアリングについてどうお考えですか。

森本醸造長 実は、私たちには正直よく分からないのです。
過去には何が自分たちのお酒に合うのか、探して回ったこともありました。
しかし、私たちには日本酒とのペアリングとしてお客様に提供できるような水準には至らないと気付いたのです。
そこで、私たちは飲食店の方々を招き、大信州のお酒を飲んでもらい、自身のお店のメニューにどのお酒が合うか、
ということを探してもらうということに切り替えました。

 

日本酒に合う料理を探す」というところから「料理に合う日本酒を探す」ということに、方向転換されたということですか。

森本醸造長 そうですね。中田英寿さん(元サッカー日本代表。現役引退後、日本酒の魅力を世界中に伝える活動をされている)が大信州に来て下さったときに、
そういうマッチングの仕方を行っているということを教えて下さいました。そこからプロの方をお呼びして、このような取り組みを始めることになりました。
小松氏 私たちがこういうことをしようとすると、嗜好品だから好き嫌いの話になってしまうんです。合う合わないというより、好き嫌いになってしまう。
森本醸造長 だから、お酒からいってはダメだということに気付いたんです。料理からいかないと、と。

 

大信州 醸造長と小林さん大信州 森本醸造長と小松氏

 

そんな中でも、個人的にこの組み合わせは美味しかったとか、驚いたというようなエピソードはありますか?

森本醸造長 餡子と日本酒は合いますね。日本酒は選びますけど。初めて食べた時はびっくりしましたね。
小松氏 牡蠣には超辛口の日本酒が合うというのはよく言われること。私も聞かれたらよく使います(笑)。
森本醸造長 広島のオイスターバーの方が、牡蠣に合うお酒を探していたそうです。定説だとシャブリ。でもワインは合わない。
広島も日本酒の銘醸地なので、広島県内で日本酒を探していたが、なかなかこれだという日本酒に行きつかなかったそうです。
そんな時、たまたま大信州の超辛口のお酒を飲んで、牡蠣に合うのはこのお酒しかないと思ってくださったそうです。
それで、私たちもそのお店に行ったんです。
私はこれが「合う」というのかよく分からなかったんですが、
店主の方は「ほらどうですか。うちの料理と超辛口ってこんなに合うんですよ。何十年探してきたけど、ようやく出会えたのが大信州でした」と言われた。
見つけてしまった、という感じでしたね。

大信州のお酒と料理の運命の出会いがそこにはあったんですね。

森本醸造長 大信州の考え方として、主役は料理です。そのわきに日本酒がある。それが大信州のありたい姿です。
主役が酒になっている日本酒って今市場にたくさんあるんですよね。
大信州は料理があっての日本酒、だから大信州が謳っているのは「食中酒としての日本酒」そして「おかわりしてもらえる日本酒」。
お酒自体が主張するところを目指してない。
小松氏 大信州は料理に合うというか、食べるのに合う、そんな感じですね。
森本醸造長 お酒自体の調和を大事にしている。調和が取れればとれるほど、目立たなくなる。
その突出したところがないところが、牡蠣に合ったのかもしれません。

大信州 生春巻き「ライスペーパーで包んだ 鳩の味噌焼き」×「若手責任仕込み 仕83号」

森本醸造長 究極に調和したら、気付いたら1本なくなっているものだと思うんです。
どれを飲んでも大信州だと感じてもらえるのが理想。
今日、「全部のお酒に芯を感じた」「どれを飲んでも大信州を感じた」とおっしゃって下さったお客様がいらっしゃっいました。
僕らにとってありがたい言葉です。
ブラインドで飲んでも、トレンドがたとえ変わっても、飲めば大信州だと分かる味わいを造り出せれば、それが大信州の独自性になります。

 

大信州と五千尺ホテル上高地

大信州のおふたりから日本酒のペアリングについて、大変貴重なお考えを伺うことができました。

今回のイベントだけではなく、五千尺ホテル上高地では大信州酒造様の日本酒を毎日メニューにラインナップしております。
ご宿泊の際は、是非大信州のお酒を料理と一緒にお楽しみください。

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