2025.05.18/五千尺ホテル上高地/五千尺ホテル上高地 ホール
【上高地限定】五千尺ホテルのオリジナルクラフトジンとは?その魅力や特徴を徹底解説!
最近よく耳にする「クラフトジン」。どんなお酒か気になっている方も多いのではないでしょうか。 実は、雄大な自然が広がり上高地を感じることができるオリジナルのクラフトジンがあります。この記事では、クラフトジンとは何かを初心者の方にも分かりやすく解説し、上高地を感じる特別なジンの魅力に迫ります。五千尺ホテル上高地でしか味わえない、自然と調和したクラフトジンの世界をご堪能ください。
ジンというお酒について
ジンとは
「ジン」は穀物やフルーツを原料として作られた蒸留酒(ベーススピリッツ)に、ジュニパーベリーと呼ばれる植物や、様々なボタニカル(スパイス、ハーブ、フルーツなど)で風味付けされた、度数37.5度以上のお酒のことです。
ベーススピリッツや使用されるボタニカルに特に制限はなく、「風味付けのためにジュニパーベリーを加えて製造した蒸留酒」であればジンを名乗ることができるという極めて自由なお酒といえます。
そのためジンは無色透明で爽やかな香り、切れ味の良い風味を持った辛口の酒といわれますが、中には甘みを加えて飲みやすくしたものや、フルーツなどで色付けをしリキュールのように仕上げたものもあります。
クラフトジンとは
クラフトジンには明確な定義はありません。
しかし大手の洋酒メーカーや大きな蒸留所と比べ、小規模な蒸留所で厳選されたボタニカルを使用して作られるため、より作り手の想いが反映されたジンといえるでしょう。
特にジャパニーズクラフトジンはベーススピリッツやボタニカルに、お米や柚子、桜などの日本の素材を使用していることが特徴です。
上高地オリジナルクラフトジンの魅力
上高地オリジナルクラフトジンは「五千尺ホテル上高地」のソムリエと、クラフトジン造りのパイオニア「仙醸」が3年の歳月をかけて完成させた逸品です。
開発にあたりどのような想いが込められたのかをご紹介します。
上高地オリジナルクラフトジンの誕生
五千尺ホテル上高地は1918年に創業してから100年以上、「はるばる上高地までお越しいただいたお客様に、感謝の気持ちをこめて、できる限りのおもてなしをしたい」という想いは変わりません。
大自然の恵みを感じながら、心地よい休息を感じていただくために我々が着目したものは香りでした。
上高地行きのバスを降りてまず感じる清涼感あふれる香りは、自生する樹木や草花、土壌が生み出すものです。この香りが、大自然の中でリラックスしていただくために必要であると考えました。
そこで注目したのが、アルコール蒸留という技術です。これは中世の錬金術から派生した方法で、草花や樹木を浸漬させてエッセンスを抽出し、蒸留することで香り成分を抽出します。この手法はウィスキーや焼酎などのお酒でも使われていますが、近年ではクラフトジンの製造にも応用され、世界各地で独自の香りを持つジンが作られています。
ここから上高地の香りが楽しめる「ジン」の開発が始まりました。
上高地オリジナルクラフトジン -こだわりの素材-
上高地オリジナルクラフトジンのベーススピリッツには上伊那産酒米「ひとごこち」を70%まで精米して仕込んだ米焼酎の初留を使用しています。リンゴ、メロン、バナナを思わせる吟醸香はジンの香味に厚みを与えています。
ボタニカルには次の8つの素材を使用しました。
- ジュニパーベリー
ジンのベースとなるジュニパーベリーは、西洋杜松(せいようねず)の実です。西洋杜松はヒノキ科の針葉樹で、北半球の寒い地域に分布し、日本では似たものとしてネズ(別名ネズミサシ、ムロ、トショウ)があり、県内の山林でも自生しています。このジンでは、ジュニパーベリーの実を破砕して香りを取ることで、針葉樹の深い森を思わせる、爽やかでありながら重厚な香りを表現しました。ジンの骨格をつくる香りです。 - 月桂樹(池田町、野沢温泉村、伊那市、神奈川県産)
ローリエの名で料理でもお馴染みの月桂樹。葉に芳香があるため古代から香辛料としても使われています。
ヒマラヤ杉やジュニパーベリーが背の高い樹木(高木)の印象を担っているのに対し、月桂樹の香りは亜高木・低木~草本の爽やかさをジンに与えます。 - マイヤーレモン(下伊那郡喬木村産)
レモンとオレンジ(または温州みかんとの説もあり)を掛け合わせて作られた柑橘です。レモンよりも丸みのある黄色の実で、レモンより穏やかな香りを持ちます。
1940年代、多くの種類の樹木を枯死させる病原ウィルスの宿主であったことが判明し、一時は根絶やしにされましたが、1960年代にウィルスを持たない改良型マイヤーレモンとして復活しました。適度な耐寒性があり、近年の温暖化もあいまって長野県でも栽培されるようになりました。
鋭すぎない、適度に穏やかな柑橘系の香りは、晴れた日の爽やかな風の香りを連想させます。 - ラベンダー(池田町産・フランス産)
「洗う」という語源をもつラベンダー。古代ギリシャ・ローマでは沐浴香料として使用されてきました。その香りの効能はこれまで多くの研究がなされ、精神安定、鎮静、鎮痛、抗不安、抗うつ・・・等、気持ちをリラックスさせてくれる効果があることが分かっています。ジンに加えることで、フローラル系の華やかな香とともに、爽やかな草の香りを与えます。花言葉は「あなたを待っています」。上高地での、心が洗われるような癒しの記憶を呼び起こす香りです。 - リンゴ(長野県産)
長野県を代表する果物であり、世界中で神話や物語などにも登場する果物。
甘酸っぱくみずみずしい香りは、ジンの主役になれるほどですが、あえて脇役に添えています。ジン全体の重厚な針葉樹のイメージの中に、明るく軽快な香りを加えます。 - 市田柿(飯田・下伊那産)
500年の歴史があると言われる下伊那地域の市田柿。干し柿は高級ドライフルーツとして国際的な地理的表示(GI)も取得し、輸出品目としても注目されています。生産時に出される大量の果皮は、廃棄物として処分されており、果皮を浸漬させて蒸留することで廃棄物の活用としてSDGsの取り組みにもつながっています。派手さはありませんが、穏やかな甘い香りで、ジンの味わいに厚みと落ち着きを与えています。 - 生姜(高知県産)
原産国は不明。インドでは紀元前から使われたとの記録があり、日本でも『古事記』に記載があります。体を温め免疫力を高めるとされ、胃腸などのほか、肩こりなどにも聞くとされ古くから広く民間療法で使われてきました。もともと薬用酒であったジンとも相性のよい素材です。
根茎をすりおろして浸漬。後味のドライなキレと、後味に和の余韻を与えています。 - ヒマラヤスギ(伊那市高遠町産)
木材は耐久性と難腐敗性に富むため、建築材料としても大きな需要があります。「仙醸」の敷地内にある樹齢50年を超える木から採取しました。
ジュニパーベリーが針葉樹の葉の香りを表現しているのに対して、ヒマラヤスギは木質部分の香りを担います。どっしりとした落ち着いた香りは、自然の中を散策して心が安いだ時の香りを連想させます。
上高地オリジナルクラフトジン -こだわりの製法-
「上高地クラフトジン」の製造には、特別な技術が活かされています。
まず、ボタニカルを個別に蒸留することで、それぞれの特性を最大限に生かします。
そして、減圧蒸留方式を用いることで、通常よりも低温で蒸留することができます。これにより、使用しているボタニカルの新鮮な香りを損なうことなく抽出することができるため、山の風景や自然の恵みが生き生きと蘇るジンとなるのです。
上高地オリジナルクラフトジンの楽しみ方
たくさんのこだわりが詰まったこのクラフトジン。
飲み方によっても楽しみ方が様々です。今回は代表的なものを3つご紹介します。
ストレート
まずはキンキンに冷やしたジンをストレートで。
ジュニパーベリーや月桂樹由来の爽やかで重厚感のある森林の香りが楽しめます。
ほんのりとした苦みもあるのでお食事中にも、食後の1杯にも楽しめる飲み方です。
ソーダ割り
炭酸のはじける泡によって爽やかな香りが口いっぱいに広がります。
ラベンダー由来の、少し甘みのある味わいが特徴的。
お食事の前や、しっかりとしたお肉料理と合わせてもお楽しみいただけます。
トニック割り
ジンといえば「ジントニック」という方も多いのではないでしょうか。
トニックウォーターによって柑橘の香りがより感じられる、普段飲み慣れていない方にもおすすめの飲み方です。
お食事前や、デザートと合わせてぜひお楽しみください。
五千尺ホテル上高地では「メインダイニング GRAND 」でのディナー、「スイーツカフェ&バー LOUNGE 」でお召し上がりいただけます。眼前に広がる雄大な自然と共に、お楽しみください。
上高地の香りをご自宅でも
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